あれこれオーストラリア探訪「語学学校」

 Date:2013年10月28日10時20分 
 Category:地域(海外) 
 SubCategory:あれこれオーストラリア探訪 
 Area:指定なし 
 Writer:三陽生人
 五十の手習いというが、オーストラリアに来て半年、相も変わらぬ英会話力に自分ながら情けなく思い、一ヶ月間だけの語学学校に行ってみた。どの語学学校も入学金、授業料が高額なため躊躇していたが、インターネットで格安の学校を見つけ電話をかけてみると、流暢な日本語が聞こえまずは一安心。ただ入学に当たってはレベル診断のため簡単なテストをするとのことで、かなり行く気を削がれたが思い切って行くこととした。

 学校はシティ中心街にあったが、何となく怪しそうなビルの3階で、テストを受ける緊張感よりも大丈夫なのかという不安感が先立った。入ってみるとそこは韓国人ばかりで流暢な日本語を話す受付の女性も韓国人だった。後で聞いたのだが、もともと韓国人のための語学スクールで、先生以外はスタッフも生徒もみな韓国人ばかりだったそうだ。しかし、最近になって学校の運営方針が変わり、日本人への門戸を開いたそうで、日本人への知名度アップを狙い格安での入学を認めているとのことだった。実際、一緒に学んでいた韓国人の学生の授業料は他校のそれとほとんど変わりはなかった。三分の一程度の授業料で入学できたのは実にラッキーだった。

 月曜から木曜の朝10時から午後4時までの授業はかなりきつかったが、久しぶりに学生気分に浸れた楽しい時間でもあった。スピーキングクラスは10人中7人が韓国人で日本人は完全アウェイ状態。しかも彼らは二年間もシドニーに住んでいる学生で、テストでインターミディエイトのクラスに編入されてしまった私は、彼らの英語力に圧倒されつつの受講となった。気が休まるはずの休憩時間は韓国語が飛び交い、会話するには英語しかないという状況下、しかも相手はみんな20代前半の若者たちばかりで、高齢者にはかなりしんどい時間だった。

 ただ、何よりも驚いたのは先生がとびっきりキュートな26歳のアメリカ人女性なのに、両肩から腕にかけて彫り物(TATOO)を入れ、それを隠そうともせず、肌もあらわな格好で熱血授業をしてくれたことだった。目のやり場に困るシーンも多々あったが、教え方の上手さに脱帽した。

 もし、こんな先生から中学や高校時代に英語を学んでいたら…。自分の勉強不足を先生のせいにするのは良くないかな…。