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あれこれオーストラリア探訪「シドニーでアパート探し」
Date:2013年03月11日15時40分
Category:
地域(海外)
SubCategory:
あれこれオーストラリア探訪
Area:
指定なし
Writer:
三陽生人
オーストラリアに来ての最初の行動は、観光ではなく家探しから始まった。シドニーにするかメルボルンにするかさえ決めずに来たため、かなり戸惑った。今思えば無謀すぎた。
まず、シドニーに4日間ほど滞在し、主だったエリアを見て回った。その後メルボルンに移動し、10日間ほどかなり熱心に住宅探しを試みた。しかし、結局シドニーにもどりやっとの思いで 2LDKのアパートを探し当てることができた。
さて、このオーストラリアでの家探しの経験を通して、シドニーの賃貸事情を少しだけ認めてみたいと思う。日本の家探しに慣れた人であればあるほど、きっとその戸惑いは大きいに違いない。
まず、家賃は週いくらで表示されている。その約4.3倍が一ヶ月の家賃である。先のレポートでオーストラリアはとにかく物価が高いと書いたが、賃料も例外なく日本と比べて相当に高い。
物件探しはネットが中心で、そこは日本と余り変わらないが、日本のサイトのように至れり尽せりの見せ方は全くと言っていいほどされていない。
写真は多くて5点。しかも実際の写真をかなり綺麗に加工した感じで、不動産業者自身が写真を信用したらダメだっていってるからどうしようもない。
設備や近隣の環境などは営業マンがコメントを載せてる程度で、すべてが過剰に表現されている。ネットで見るだけでは絶対に物件の状況を知ることができませんよ。必ず現地に来てくださいね、と言っているような内容の広告なのである。
しかも、しかもである。物件の案内日時が指定されており、その時間までに現地へ自分で出向かなければならない。業者の送り迎えなどとんでもないことで、インスペクションと呼ばれる物件案内は水曜と土曜日にほぼ限定され、しかも公開時間はたったの15分なのだ。
実際に一つの物件を見に行った時の事だが、道に迷い現地に到着したのが終了時間の5分後だった。日本人の感覚で、こっちはお客なんだから、ちょっとくらい遅れてもと思いきや、すでに物件には鍵がかかって業者の姿はなかった。
そんなこんなで、文字通り足を棒にしての物件探しだったが、オーストラリア入国三週間目にしてやっと目的の物件にたどり着いた。その物件を紹介してくれたエージェントに聞いたところ、週二日のインスペクションには多い日で20件くらいの物件を一日で見せるらしい。それを聞くと、1物件15分のインスペクションで、終わればすぐに次の物件へ移動するというのも頷ける気がした。
しかし、週二回に限定して空室物件を一気に公開するという手法は、業者側からすれば合理的なやり方なのかもしれないが、借り手側からすれば、見たい時に見られないという、何ともイライラさせられる慣習である。
今回、かなりの物件の下見に行ったが、ネットでこれはという物件を見つけた時のことだ。是非借りたいと思って指定された日時に現地へ出向いたら、何と100人近い入居希望者がやって来ており、申し込みすらできない状況だった。
シドニーは完全に貸し手市場。ひとつの物件にかなりの人が申し込みをする。だから家主もそのエージェントも強気で、仕事の仕方もかなり傲慢だ。連絡しても折り返しの電話すらない。そんな中では申込書の書類審査という第一関門を通過することさえ困難なのである。
私のように仕事もせず、保証人もおらず、緊急連絡先は数日前に出会った友人、しかもビザはといえば観光ビザという、こんな人間が家を借りるなどということは、オーストラリアの実情では到底無理というのが依頼したエージェントのほとんどの感想だった。それだけに、今回、実際に申込書が無事に通過し借りれたことに驚いている。
通常、私のような観光ビザやワーキングホリデービザ、学生ビザなどで長期滞在する日本人の多くは、シェアーハウスやシェアールーム、マンスリーの簡易ホテルのような所に住むのだそうだ。一戸まるごと借りるケースはほとんどないという。家を探しているというと、だれもがシェアーハウスを紹介しようとする。しかし、それが極めて普通の感覚なのだということを思い知らされた。
そんな私が、みんなから不思議がられながらも、なんとか駅に近くて家具付きの物件を借りることができた。すべては、私を周りで助けてくださった方々のお陰であり、心の底から感謝の意を表する次第である。
本当にありがとうございました。