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あれこれオーストラリア探訪「寒々ニュージーランド」
Date:2014年01月20日11時01分
Category:
地域(海外)
SubCategory:
あれこれオーストラリア探訪
Area:
指定なし
Writer:
三陽生人
ビザの更新も兼ねてニュージーランドに出かけた。もちろん初めて行く国である。オーストラリアの友人に紹介されたリンダさんを訪ねての旅行となった。
一週間の滞在期間中、三日間をリンダさんの家で過ごし、残りはオークランド市内のホテルを予約した。急遽決めた旅行だっただけに、練ったプランもなく、訪れる土地のこともあまり調べもせずに行ったため、感想としてはオーストラリア国内の知らない土地に行ったのと変わらない印象しか残らなかった。
そんなニュージーランド初体験で一番の思い出は入国時のイミグレーションと税関の対応だった。
機内で書いた入国カードの「食べ物」欄に何の迷いもなく「NO」にチェックを入れて出したの不運の始まりだった。何と日頃は食べないガムを出国時に友人からもらい食べていたのを忘れてしまっていたのだ。
担当官の「何か食べ物は持っていませんか」との問いに、「何も持っていない」と答えたとたん、ニヤっと笑いながら「今食べているのは?」と聞かれたのだ。ドキッとしたが普通に「チューインガム」と答えると4番ゲートに行くよう促された。ゲートの先には別の係官が居て、そこには「嘘の申告者には400ドルの罰金を科す」と書いてあり、青ざめてしまった。
私の前にも詰問されているインド人らしき男性がいて、その対応にこっちまでヒヤヒヤさせられる結果となった。いよいよ自分の番となり、前者同様に女性係官の執拗な質問攻めに晒された。しかし、不思議なことに食べ物のことなどは全く聞く様子はなく、聞かれる内容はただ「何をしに来たのか」と「どこに滞在するのか」という事だった。宿泊先の友人宅も控えられ、さらに観光先の予定など、こちらからしてみれば「あんたに関係ないだろ!」と言いたくなるようなものばかりだった。
会話の中でわかったことは、彼らの心配は私が不法就労するのではないかということだったようだ。というのも、オークランドにはさほどの観光場所がないのか、彼らにしてみれば、そんなオークランドになぜ一週間も滞在するのか、仕事をしてお金を稼ぐなど観光以外の目的があるのではないかと勘違いした様子だった。恐らく職業欄に「無職」と書いたことが不信を招く原因だったようで、日本での仕事の内容や、2年前にリタイヤした旨を説明すると、漸く納得した様子で笑顔を見せてくれた。今後はリタイヤと書くよう教えてもくれた。実際に、オーストラリアへの3度目の入国は、この「リタイヤ」のお陰で何の問題もなくスルーすることができた。観光ビザで連続3度目の入国は厳しいオーストラリアのイミグレーションを通過するのは難しいのではと多くの友人が心配していただけに、万歳したくなるほどホッとした。
そんなこんなで、入口から不穏な空気に包まれたニュージーランド旅行だったが、その重たい空気を象徴するかのように、真夏だというのにニュージーランドの一週間は寒々とした毎日だった。