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Date:2014年02月03日10時23分
Category:
地域(海外)
SubCategory:
あれこれオーストラリア探訪
Area:
指定なし
Writer:
三陽生人
世界的にではあろうが、ここシドニーにも中国人が多く住んでいる。私はシティからハーバーブリッジを渡った先にあるシドニー北のチャッツウッドに住んでいるが、そこはオージーよりも確実に中国人が多い。聞いたところでは、一昔前までは日本人が多かったらしいが、今は韓国人と中国人に席巻された感があるという。駅前には大きなデパートが二つもある商店街が広がるが、至るところに中華料理店と韓国料理店が営業している。その間にわずかながら日本料理店とタイ料理店があるという感じだ。中国人が経営するスーパーもいくつかあり、そこには中国、韓国、日本の食料品が並んでいる。日本では中国野菜というだけで安くても敬遠されがちだが、ここではそんなことは言っていられない。おまけに、ベジタリアンの私には日本では手に入らない食材がたくさんあって重宝しているお店の一つでもある。
シティには中華街、いわゆるチャイナタウンがある。横浜や神戸の中華街ほど大きくはないが、その一帯には中国人が経営するお店がズラリと並んでいて、さすがに中国人が多い。いろんな商品が売られているが、中にはコピー商品なのではと疑いたくなるような品物も多く、値段だけではなかなか手が出せない。
そんなシドニーの街で、1月31日、旧暦の正月を祝う催しが中国人を中心に行われていた。もちろん、オージーも便乗して楽しんでいたが、1月26日にはオーストラリアの建国記念日にあたるオーストラリアデー(1788年1月26日にアーサー・フィリップ船長が初めてシドニー・コーブにイギリスの国旗を掲げたこととヨーロッパからオーストラリアに入植したことを記念する日)で賑わったばかり。週替わりで祭りを楽しむシドニーっ子達を見ていると、彼ら自身が口にするように、オージーはレイジーだというのがよくわかる。因みに午後4時半くらいには大型デパートの中にあるフードコートのお店などは閉店準備に入る。そして5時には完全にクローズするから呆れてしまう。
そんな事も日本人にとっては異国情緒の一端でしかないが、さてさて、いよいよ甲午歳(きのえうま)の幕開けである。どんな年になるのか、いやどんな年にしなければならないのか、考え続ける毎日だ。世間の風韻を馬耳東風と受け流して孤高の士を気取ってみても自身の成長には繋がらない。だからこそ俗世を我がフィールドと心得て、思いの丈、異国の地で沢山の人々と出会い、その人たちから多くを学び続けたいと思う。
南船北馬して世界中を飛び回り、世界中の人達との縁を求めたいとは思っても、年が年だけに体力の限界は隠せない。せめて、残されたオーストラリアでの時間、ヨーロッパ全土を飲み込んでしまうほどの広大なオーストラリアの大地を駿馬を得て走り回りたいと思うのだが…。
(写真はオーストラリアデーをダーリンハーバーで祭りを楽しむ人々とチャイニーズニューイヤーに繰り出した人々)